第10回
2010.12.13 | 23:10

- 草間 泉 さん
- 株式会社ヴィジョンリンクス
研修講師・コンサルタント
PHP認定ビジネスコーチ - メールマガジン
「100万人のビジネス・コーチング」
第28号掲載
今日ご紹介するのは、草間 泉(くさま いずみ)さんです。
草間さんは2人のお子さんのおかあさんでありビジネスマンであり、多忙な毎日を過ごされていますが、いつも穏やかで優しい方です。温かな視線で細やかな気遣いをされるところは「だれか泣いてる子はいないかな」と目配りする“おかあさん”のようで、皆に頼りにされ、慕われています。
今回お話を伺って、あらためて草間さんの母性的な温かさや人への共感性の強さを感じましたが、また、学びに対する子どものように無償の好奇心には打たれました。このきらきらしたものが草間さんの持ち味の一つなのでしょう。
来年は飛躍のためさらに多忙を極める年となることでしょうが、この資質が今後の草間さんを支えてくれることと思いました。
草間さんに伺いました
現在のお仕事
接客販売・サービスの現場、顧客接点におけるさまざまな課題を研修教育、現場指導、サービス調査などを通じて解決サポートをするヴィジョンリンクスという会社に所属しています。具体的には、小売・接客サービスの最前線に携わる人々への研修での研修講師や組織活性化および営業力強化に向けた支援を行うコンサルタントを担当しています。
コーチングはいつから学び始めましたか
2009年1月より、PHPビジネスコーチ養成講座でスタートしました。
そのきっかけは?
当時社内には2名のPHP養成講座のOGが在籍していました。その人達から『仕事にこの学びが役に立つから』とと勧められたのが2008年春です。申し込みをしましたが満席で、翌年のコースに再度申し込みました。
草間さんの一言
コーチングの学びは
想像を絶するおもしろさでした。
聞き手: 斎木(fRee sTyle)
(以下会話中、敬称を省略します)
意図をもって言葉を使う
- 斎木
- 講師、コンサルタント、草間さんのお仕事でコーチングを使えそうな場面はいろいろあるようですね。
主に、いつどこで誰にコーチングを使っているのですか? - 草間
- 仕事では、内定者から経営者まで対象はさまざまですが、一言で言うと内定者です。
内定から入社までの半年間の研修プログラムの中で、コーチングのスキルでいうと、質問するとかグループワーク後の発表での気付かせ方とかですね。 - 斎木
- それは、草間さんが講師としての場面ね。
- 草間
- そう、講師としてのかかわり方ですね。
講座で習ってきたことを使うのに研修はぴったりの場なんです。例えば、言葉がけでも今までだったらストレートに言っていたところをわざと意図をもってファジー、あいまいに言うとかもしくは言わないでおくとか。 - 斎木
- なるほどねえ…。
意図をもった言葉の使い方は、講座でしっかり習いますが、特に研修では効果的ですよね。 - 草間
- そういうかかわりをすると、受講生たちが自分で発見するということが多くなるみたいで。
気付くことでしっかり根付く、というか。 - 斎木
- そうでしょうね。一方的に人に言われるよりね。
- 草間
- 確実に、自分で気付くほうが深くなる。
講師としての自分のアプローチの仕方も変わってきてるのかなあって思いますね。 - 斎木
- 学びをすぐに生かして、それを筋肉化できる場ということですね。
草間さん自身にとってもとても貴重な場でしょうね。
社内コーチに抜擢
- 斎木
- コーチングの活用として、そのほかには?
- 草間
- いま研修のボリュームが増えてきていることもあって、今年は講師として新人社員を3人採用し、この人たちを育てることが会社として重要なんです。それで、その育成に「社内コーチとしてかかわれ」と私が言われて(笑)。
- 斎木
- スキルももってるし、「やれよ」と(笑)。
- 草間
- 「やれよ」と(笑)。
社長も役員たちも人材育成とか人とかかわるところでコーチングがすごく重要だっていうのは言ってくれていて。 - 斎木
- それが通っているというのは、やりやすいですよね。
- 草間
- 講座受講も会社に投資をしてもらっていて、私は月に1回全員が集まるミーティングで勉強の進捗状況を報告しているんです。
- 斎木
- 「休みの日は朝早く起きて、勉強会やっている」とか(笑)。
- 草間
- そうです(笑)。
そうして行くうちに上のほうも「やっぱり大事だよね」ということで、私に社内コーチ的な育成担当みたいな役職がつくことになって。 - 斎木
- えー、それはすばらしい!
- 草間
- 私もまさか自分が社内コーチみたいなことをやるなんて、って。
先輩に勧められて、「久しぶりに勉強しようかな」くらいの軽い気持ちで学び始めたのが、会社の中できちっと認められて「それをちゃんと活用してやりましょう」となったので、それはすごく嬉しいです。 - 斎木
- ほんとにねえ。
コーチングの対象は、その育成しなければならない3人の方? - 草間
- 特にはそうですが、役員以外は全部やれと(笑)。
「僕もやってほしい」って社長にも言われてはいるのですけど。 - 斎木
- もちろん、そのうちに全員ですよ(笑)。
これからコーチング三昧なりそうね。絶対草間さんの成長につながりますよ。
自分が変われば相手も変わる
- 斎木
- 今、社外と社内とのことを言っていただきましたが、ほかにコーチングを活用されている場面は?
- 草間
- 家族、特に子どもとの関係は、今までも自分の中で「ほんとにこれでいいのかな」と思いながらやっていることが多かったんです。
仕事も忙しくて、子どもとの会話でも言わなければいけないことをまずバーンと言って、「受け止めてもらっている」と錯覚をしながら(笑)、来ちゃってたな、というところもあって。それから、忙しいと「話は、あと!」って自分で枠をつくっていましたね。
コーチングを勉強して一番変わったな、って思ったのは「自分から先に言わない」「思ったことをすぐ口にしない」っていうことができるようになってきた(笑)。 - 斎木
- それはすごい(笑)。
- 草間
- 1回ちょっと飲みこんでまず相手の話を聞く、話してもらう。それから、自分が話す、と。
実は勉強を始めた当初、クライアントの悩みや問題を聞いているとき自分の勝手な答えが見えてきて、それを言いたくてウズウズする、みたいなことがあって。だんだん「それじゃだめ」ってことが分かってきて。 - 斎木
- あ、それ第一関門みたいね(笑)。
- 草間
- あと実際に一番変わったのは、子どもがよくしゃべることですね。
親がちゃんと聞く耳をもっていると分かると、子どもってちゃんとしゃべるんだなって(笑)。
今までは、「忘れ物はないの」から始まって、自分が言わなきゃいけないことをバーっとしゃべって「はい、おしまい」みたいだったんですよ。それが、子どもが自分から関係ないこと、まあ、他愛のないことをしゃべるようになった。
それは結構大事なことだなって。
自分の振る舞いが変わるだけで、相手との関係がこんなに変わるんだなあって。 - 斎木
- そう、そこのところおもしろいですよねえ。
大きな気付きだったのね。
めげずにきちっとやったクライアント
- 斎木
- いまいろんな場面でのコーチングの活用、それから気付いたことを聞かせてもらったけど、特に最近「コーチングが機能したな」っていう体験をお聞かせください。
- 草間
- そうですねえ…。
新人の講師で、クライアントからきついNGが出た子がいて。もともと勉強熱心で一所懸命やってる子なんだけど、たぶんそのクライアントとの相性もあって、彼女にとってはつらい日々がずっと続いていたんです。
彼女にはそれまでも意識してコーチング的なかかわりをしてきたんですが、その中で一番機能したなっていうのは彼女にもう一回「自分がもともとやりたいことはなんだろう」と考えてもらったことですね。
クライアントからは、要所要所の駄目押しのほかに、人格を否定されるくらいのことを言われているんです。ただそのときに、「なぜそういう言葉がクライアントから出たのか」ということを考えてもらって、そこと向き合えるように話をしていった。
やっぱり最初は受け入れられなかったのが話をする中で「自分で努力できることはきちっとやる」というふうになっていって。そうすると行動も変わって、情報を集めるために自分でどんどん足を運ぶ、とか。例えば、クライアントのお店に行って実際に接客を受けたり、人に言われなくても自分でそういう行動がどんどんやれるようになって。
で、そういう情報をたくさんもつと、リアルなシーンの話ができるようになったんですね。
そして、つい秋口のプログラムの中で、彼女は自分の言葉で他の人にきちっと伝えられるほどに成長して。 - 斎木
- へえ…。そんなことがあったの。
- 草間
- 1年くらいかかったのかな。
当初は人間不信になるくらい落ち込んで、周りの人の言葉も素直に受け取れないくらい傷ついて…。
でも、ボロボロ泣きながらその話をしてくれた後、めげずにきちっとやり続けてきてくれた。 - 斎木
- すごいねえ…。嬉しいことですよねえ。
- 草間
- ええ、一番嬉しかったのは、彼女の再デビューの当日、私は違うところで仕事をしてたんですが、ドキドキして「どうだった?」っていうメールが出せなかった。
- 斎木
- 草間さんが?
- 草間
- そう、聞きたいんだけどドキドキで。
- 斎木
- 草間さんらしい(笑)。
- 草間
- 結構遅くなっても連絡が来なくて。
そしたら一緒に行っていた上司から「すばらしい研修だった。今までで群を抜いた安定感でした」ってメールが来て。
それで私もほっとして「よかったね」ってメールしたら、返ってきたメールに「草間先生をイメージして楽しくやれるようにチャレンジしてみました」って。
それがすごく嬉しくて。
「何のためにやるの」って話をしたとき、私は「ほんとに簡単なことなんだけど“楽しく学ぶ”って私も学びの中ですごく大事にしてずっとやってきてるんだよ」って 言ったんです。「講師が楽しくないと、みんなも楽しくないから」って。彼女はどっちかというと堅いタイプですけれど、「楽しくやっている自分を イメージしながらやれた」って。
私が「そうやれ」って言ったわけではないのに自分で選択して成果も作ってくれたので、嬉しかった。また1年かかったっていうことも…。 - 斎木
- ほんとに長いことずっと寄り添いながら、苦労してきたわけですものね。
それは嬉しいですよね。
コーチとして大事にしていること
- 斎木
- コーチとしてのかかわりの中で草間さんが意識して行ったことを、教えてほしいんですが。
- 草間
- いつも意識してるのは自由に話せる場にしたいってことで、ちょっと場所を変えたり、近くのコーヒーショップに行くとか。
あとは「なんでも口にして、とにかく話そう」っていうところは大切にしたい。
それから、一つでもいいから自分で「これをがんばろう」と前へ行くところを引き出すというか、言葉にしてもらえるように意識してますかね。 - 斎木
- コーチングだもの、単に吐き出す場にしていないということですね。
そのときに、草間さんは主にどんなマインドやスキルを使っているのですか? - 草間
- 前に向かってもらうためのフローはいろいろありますけど、大きいのはリフレーミング(考え方の枠組みを変える手法)かな。
こういうことをちゃんと意図して使えるっていうのは、コーチングを学んでいなければたぶんできないことで、これを学んだだけでも「自分の人生が変わった」って思います。 - 斎木
- リフレーミングはとってもパワフルなスキルですよね。
- 草間
- あと、もっと基本的なことで言うと、「クライアントは必ず答えを自分の中に持っている」って信じる。
- 斎木
- 草間さんは自分で実際に体験しているから、その思いは強くなったでしょう。
- 草間
- 強くなりました!
結構落ち込んでいて「大丈夫?」っていう人でもブレイクスルーできるっていうのは信じていて。こちらの願いもあるけど、実際に目の当たりにすると、実は今までそう思ってなかったかな、ってくらい強い衝撃で。 - 斎木
- ふーん…。
やっぱり、コーチはクライアントに育ててもらうっていうか、実践がほんとに力になるって思う。 - 草間
- うん、ほんとにそう。
だから、私が意図してなにかやってのことというより、クライアントから返してもらうことでの気付きが多いです。特にここ最近。
自分への理解が深まった
- 斎木
- 今までも話してもらっているけど、コーチングを始める前と後とで草間さんの中で変化したことを教えてください。
- 草間
- そうですねえ…。
まず今までは、頭の中、脳のことって考えたことってなかったけど、そのことを考えるようになったのが一番大きいですね。 - 斎木
- へえー、おもしろい…。
確かに講座では基本的な脳のメカニズムや人の考え方の仕組みも教わるものね。 - 草間
- あと、私はすべてにおいてあんまり自信がある人ではなく、仕事なんかはちゃんとやっているんだけど、最後のところで「自分に自信をもてない」みたいなところが結構強かった。
でも、そういう弱さを自分がもっているということをもっと客観的に理解することができるようになった。それであきらめてきたこともいっぱいあったなって。自分にはできないだろうとかいろんなことを自分でよけて通ったり。
コーチングを学んだことで、もう一回そこと向き合わされている気がすごくして。それで自分への理解がすごく深まった。そういう自分っていうのを分かってやるっていうことが大事だってあらためて感じていて。 - 斎木
- 草間さんって、もともと内省強いのかも。
- 草間
- 強いですね。なので、そこが分かることは嬉しいし、腑に落ちる。
- 斎木
- 草間さんという、自分が分かったのね。
- 草間
- そうそう!、
勉強してなかったら、たぶんこういうふうに自分を見ることはできなかったと思います。
「OKだな」って感じ
- 草間
- あとはやっぱり、人とのかかわり方の中で柔軟性みたいなものが少しあることで、よりかかわり方が楽しいっていうか、いろんな人を理解するキャパシティが少し増えたかな。
「あれ?」みたいな人でも「ある意図があって、今のこういう行動だったり振る舞いがある」ってことを理解できたことがすごい。やっぱり、いろんな相手を理解できるのはいいなあと。
私はもともと限定したり、「これは○でこれは×」って決めつけたりすることがどうもちっちゃいときからだめで。「なんでもOKみたいにしたい」っていうところがあって。自分らしさみたいなのがそこにあるんだなあってあらためて感じて。 - 斎木
- 「それでいいんだよ」って、OK出たのかな。
- 草間
- うん、OKだなって感じがしましたよね。
信頼するに足る人
- 斎木
- そんな草間さんがコーチとして重要だと思っていることは?
- 草間
- そうですねえ…。
言行一致って言葉も出てくるけど、人となりを、信頼してもらえるかがやっぱりかぎというか。 - 斎木
- 信頼するに足る人…。
- 草間
- 「信頼するに足るってどういう人なの?」っていうのはなかなか一言では難しいなあ。やっぱりそこは、その人の生き方が反映されてくるものなので…。ただ、でないと相手が自分の気持ちを素直に話すことってできないと思うんですよね。
なので、私自身は相手にそう思ってもらえるように学び続けていくことしかないんじゃないかなって。
あとそういう人は、生きていくためのいろんなもの、例えばお金とか権力とか、そういうものすべてから超越している気はすごくするんですけどね。 - 斎木
- 「信頼するに足る人」ってキーワードは変わらなくても、草間さんの中で、学び続けているうちにね…。
- 草間
- そうですね、変わっていくかなあ。
そのために何をしたらいいか、ということも変わっていくかも。 - 斎木
- 今の時点で「その信頼に足る人」のために、コーチとして草間さんが「大事にしていこう」と思うことはなんですか?
- 草間
- …あるがままのその人をきちっと受け入れる、いろんなフィルターがかかったりとかじゃなくて。そういう心構えは大事にしていきたいなあ、と思います。
- 斎木
- うん、大事よね。
難しいけど。私もそう思ってます。
とらわれのない社会
- 斎木
- それでね、今まで言ってくださったこととリンクするでしょうけど、コーチングを通じて職場で、ひいては社会で実現したいことは?
- 草間
- 職場はね、ほんとにみんなが生き生きと仕事をしてほしい。
実は、学びの最初に「どんな職場にしたいか」をテーマにしたコーチングがあって、クライアント役としてそのとき書いたものを大切に取ってあるんです。
世の中でアフターファイブにお酒を飲んでみんなで会社の愚痴をこぼす、みたいなことってあるじゃないですか。 - 斎木
- 伝統文化ね(笑)。
- 草間
- そうそう(笑)。
で、その紙に書いてあるのは、「子どもに「『自分の会社はこんなすばらしいから、ちゃんと勉強して試験受けて、ぜひ入社したほうがいいよ』と言えるような会社にしたい」と。
まあ、飲んで愚痴も大事、というのも分かるんだけど。仕事もほんとに大変だし、皆が皆、同じような気持ちでは働けていない現実もあるし。
コーチングを通してその働く意味もみんなで考えながらほんとにみんなが「いい会社だよね」って思えるようにしていって。そしていい会社だと、たぶんお客様も喜んでくれるだろうから、そういったところを実現していきたいってほんとに思いますね。 - 斎木
- それが実現したいことなんですね。
会社がそういうふうになったとしたら、波及効果として、さらにどんなふうになると思います? - 草間
- 私たちのやっている仕事、接客業は、お客様からかえってくるものが結構ダイレクトにあると思うんです。売り上げが伸びる、それだけではなく。
でも、接客業って社会の中ではまあ誰にでもできる仕事みたいなところがまだまだあり、専門職のようで専門職でないみたいな、学生アルバイトもいるし、片手間でやれる、と。
でも、接客の楽しさとか面白さ、大切さっていうものがあるんですよ。もうすでにネットで簡単に買い物ができる時代だし、じゃあ、リアルな店舗は何が大事かって言うと高齢化・少子化、人とのコミュニケーションの問題で、ということで「お客様がおしゃべりに来る」っていうのがいま結構多いんです。そうすると、接客するほうの会話をする力とか人間とのかかわり方ってまさにいまコーチングで学んでいることが活用できるし、それで社会の中の元気みたいなのがあちこちで生まれる瞬間があって、また、元気な会社がいっぱいあって、そこの社員はみんな自分の会社が好きで。そういう会社が一つでも二つでも増えていくようなことにかかわる仕事、それを生業としていけるなら、こんな幸せなことはない! - 斎木
- いいですよねえ!
そうなると、この日本、社会はどういうふうになるんでしょうね。 - 草間
- たぶん親子とか、そういう枠組みだけじゃなくて、人とのつながり感っていうのがもっと違ったふうになって、例えば、親子関係も血縁だけでないつながりがあっていいだろうし、形にとらわれるのではなく「もっと大事なものがいっぱいあるよね」っていうのをもっとみんなが知る…。
- 斎木
- 草間さんが小さいころから大事にしてきた枠をつくらないとか決めつけないとかにも通じている感じがしますね。
想像を絶する…
- 斎木
- では「コーチングを受けてみようかな」って思っている人に一言どうぞ。
- 草間
- コーチングとかかわることで「今まで見えていた景色とは違った景色が見える」ってことは必ずあります。
それはもうぜひ。「知らない世界がたくさん待ってるよ」と(笑)。 - 斎木
- 「コーチングを勉強してみよう」という人には?
- 草間
- 難しいけど楽しいからがんばってね(笑)
- 斎木
- (笑)実感こもってるよね。
- 草間
- 実際勉強は難しいですよ、まる2年くらいを振り返っただけでもね。
でも、「想像を絶するおもしさ」としか言いようがない体験だったなあ。おもしろさのエッセンスが詰まっている玉手箱のようなもの。
だから、知らないよりはぜひみんなに知ってもらいたい。 - 斎木
- ありがとうございます(笑)。
さて、今まで話してきて、最後に言いたいことあります? - 草間
- そうですねえ…。
やっぱり私にとって一番大きかったのは「いくつになっても、学びを続けるってことは楽しみだなあ」ってことと、仲間と学ぶことのおもしろさ。特にあとのほうは想定外で思いもよらないことでしたね。 - 斎木
- 毎月1、2日、その期のメンバーが集まって朝から晩までの集合研修だったものね。
- 草間
- うん、一緒に学びあう。
でないと難しくて理解できない、1人じゃ無理(笑)。で、最後のころは「3人で学べば3倍、4人で学べば4倍になる」って言葉の意味がとてもよく分かった。
「おもしろい」って、そこも含まれていると思うんですよね。ただ本を読んで頭で考えるだけとは全く違う。 - 斎木
- ほんとねえ。それに普段だったら絶対会えない人たちと会える。
年齢も違うしねえ。 - 草間
- そうそう。日本を背負って立つ一流企業の人とか。色どりが豊か。なんだか、
自分の人生にスパイスを効かせてもらった感じ。 - 斎木
- 縁なんだろうけど。
そういう付き合いが大人でできるっていいですよね - 草間
- そこがちょっとびっくりした感じですね。
- 斎木
- 今日はどうもありがとうございました。